自然療法家 新城英一, Sukumo, Kochi Videos

サクラと日本人の集合意識 旅の中、青空に浮かぶ雲のようにみえるソメイヨシノに出逢いました。 なぜ、日本人が、これほど桜に惹かれ、桜を愛しているのでしょうか？ その人の心を映し出し、心を癒すのが花だとすれば、日本人の心を映し出す花が桜。 そのなかでも、ソメイヨシノという品種です。 ソメイヨシノは、一斉に咲き始め、満開になり、散る。一糸乱れぬように。 見た目の美しさだけでなく、散り際の潔さ、儚さが日本人の心をとらえ、今に至ります。 桜を知る事は、日本人の集合意識を知る事に繋がり、自分自身を知る事にも繋がります。 ●ソメイヨシノはクローン ソメイヨシノは江戸時代末期、東京の植木屋さんが2つの桜を掛け合わせて誕生しました。 接ぎ木で増えるため開花までが早く、花が美しいのはもちろんの事、散り際に桜吹雪となる事から庶民か愛され、瞬く間に日本全国に広まりました。 この1本の苗木から始まった事により、全く同じ遺伝子を持つ生物、つまりクローンなのです。 だから、一斉に咲き、一斉に散る。 ただ、同じDNAを持つクローンである事は、１つの病害虫が一気に大流行しかねない弱点を持ちます。 実際、中国からの貨物に紛れて侵入した病害虫の被害が広がりつつあり、今後、深刻化する可能性もあると伐採されている場所もあるそうです。 現代人は「そんな事はよくある事、ただのサクラの害虫の事でしょ」と切り離して考えますが、私には、我々、日本人の集合意識の持つ弱点のように思えて仕方ありません。 「お上」が平民を守ってくださる、その代わり「お上」から言いつけられたことは絶対だ！と