Metal NEKO

Metal NEKO

主に鍛鉄の技法を用いて、鉄やステンレスを素材とし、家具やエクステリ?

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主に鉄の鍛造による各種造形を手がけています。

鉄という素材は、日常の暮らしの中で、小さなねじや金物から、様々な雑貨や道具、家具や機械、乗り物や建築まで、実に多様な形で様々な場所に使われている、とても身近な素材です。
身近だけれど、あまりにも身近にたくさんありすぎて、もしかしたら、少し当たり前のように、あまり気に止められなくなってしまっていることも、あるかもしれません。

硬くて、角張っていて、ぴかぴかに光り輝いていて、どこかひんやりと冷たいイメージ。

近いようで、少し遠いかもしれない鉄のイメージを、もう少し日常の手の中に近づけてみたい。

そんなことを、ふと思います。


コークスやバーナーの炎で、真っ赤に熱した鉄を、ハンマーで叩いて延ばしたり、細くしたり、曲げたり、丸めた

02/05/2024

Metal NEKOでは、2016年より温室効果ガス削減の取り組みを行っており、2023年からは石炭を原料としたコークスの使用をゼロとし、バイオマス燃料でもある木炭100%に切り替えました。木炭につきましても、原木より生成した木炭の使用から、木材加工などで出るオガ屑を再利用して作られたオガ炭をメインで使用することとしました。
また、プロパンガスの使用量を減らし、水素ガスの使用量を増やすことにし、2023年は2022年比でプロパンガスの使用量は86%(ー14%)、水素ガスの使用量は200%(2倍に増)となりました。

この結果、2023年の温室効果ガス排出量は、2015年比で、燃料では12%まで削減(ー88%)、電力を含めたトータルでは43%(ー57%)まで削減することができました。

詳細な数値につきましては、blogにまとめましたので、ご参照下さい。
https://metalnekoblog.blogspot.com/2024/05/2023.html

これにより、2030年に温室効果ガスを4割削減し、石炭の使用量を75%削減、ガスの使用量を10%削減するとの大きな目標は達成できたと言っていいのではのではないかと思います。
ここからさらに2050年に向けてどれだけ下げられるか、実質ゼロにまで下げられるのかどうかにつきましては、今後さらに検討を重ねてまいります。

火力の面から言うと、コークスやプロパンガスに比べて、木炭やオガ炭、水素ガスはやや弱く、当初はなかなか思うような火力が得られず、燃料の選定や工程の変更などで苦労しました。また、コスト的にもやはり高くはなってしまうため、このあたりも検討していく必要があります。

今後もこれらの取り組みを推進していくとともに、また、バイオマスを活用した燃料の開発や、よりCO2の排出が抑えられる技術などが開発されれば、導入できるものについては積極的に取り入れていきたいと考えています。
また、電力に関しても、2050年には低炭素電源がほぼ100%との目標があるとのことなので、電力を含めた排出量自体も低くなると思われます。
これにより、2030年、2050年に向けて、個人なりのささやかな取り組みではありますが、できることがある限りは取り組んでまいります。

もっとも、2050年には私も76歳。達成できなかったらできなかったで、思い切って廃業すれば名実ともにゼロ達成、という考え方もありますが。

Photos from Metal NEKO's post 25/04/2024

長年使ってきたけれど、焦げ付きやすくなってしまった。
だんだん錆びついてきてしまった。

愛用の品だけれど、使いにくくなってきてしまったように感じたら、メンテナンスのご相談も、メーカー作り手問わず承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。(鉄以外の調理器具や特殊なコーティングや加工の施されているものは除きます)

何度も何度も買い替えなくても、鉄のフライパンは本来何十年と使い続けられるもの。

ちょっと使ったけど、こびりついてしまったから捨ててしまった、という何とももったいない、作り手の一人としてはとても悲しい話も、実は結構伺います。
そんなときも、捨ててしまう前に、買い替えてしまう前に、ぜひご相談いただければ。

体験会やワークショップの際にご持参頂いてもいいですし、画像とともにメールなどでお問い合わせ頂いても大丈夫です。

#鉄のフライパン
#メンテナンス  #暮らしの道具
#フライパン

23/04/2024

人間五十年、と言われたのはいつの日か。
よもや自分もあともう少しでそんな年を迎えることになろうとは、思いもしなかったわけではないですが、やはりあまり実感はないものです。

「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」とはいうものの、いざ五十を迎えて嬉しいことといえば、夫婦で映画を見に行くと割引になる、ということくらい。

とはいえ、もう確実にこの人生も後半戦に突入していることは間違いないので、ここしばらく感じていたけれどなかなか言葉にできなかったことを、この節目に一度言葉にしておこうと思います。

いつものことながら、たぶんなかなか理解はしてもらえなさそうな長文となってしまいましたので、うぇっと思われる方は華麗にスルーしていただければ幸いです。

という訳で、以下、人生の前半戦で出会えたもの、後半戦の目標について。

気がつけばもう30年以上、探し求めていることがあります。
ここ数年は、ようやく見つけられそうな、たどり着けそうな、そんな予感は次第に強くなってきてはいるものの、なかなか巡り合えず、たどり着けそうでやっぱりたどり着けない。心が静まり返れば返るほど、体中の感覚がびりびりとざわめき続ける、そんな状況が続いています。

自分がたどってきた道のりについて、自分で考え、選択し、行動してきた結果だと思ってきたことも、そうではないかもしれない、と思うようになりました。
他に比べたらこちらの方が適していそうだから、とか、もう他に選択肢があまりなくて、とか、そんな消極的な理由から選択してきたようなことも、後になってみれば、あぁ、全部繋がっていたんだなと思えたり、むしろそちらの方がより良い結果に結びついていたり。
その時はなぜだか分からないままに自然と体が動くようなことも、後になってからそういうことかと自分の中にすっと納まってきたりすることも多いものです。

自分が「自分」だと思っているものとは違う、自分の中の別の「何か」が先に体を動かし、「自分」だと思い、「私が考えている」と思っているものが後から理解する。
日常の些細なことから大切なもの、極限状態の時などでも、収まるべくして収まるものは、むしろそんなふうに選択されてきた結果なのかもしれないと感じることがあります。

自分の中にいる(ある)、「自分」だとは認識していなかった「何か」。

それが誰かなのか、何かなのか、どこかなのかも分からないけれど、おそらく誰の内にも、あらゆる生命の中にも、あらゆる物質の中にも、あらゆる空間にも、どこにでもある、途切れることなく循環し続ける、引いては打ち寄せる波のようなゆらめき。

学生の時に研究対象として選び、就職したメーカーでも原材料として使われていた植物が、大地と大気から栄養を作りながら育ち、時には他の生物に栄養として取り込まれ、やがては朽ちてまた大地に戻るように、鉄も長い年月をかけて大地をめぐり、様々な生物に必須の元素として生命をめぐり、時には製錬されて形となり道具や何かとなり、いずれは錆びて朽ちてまた土に還る。

永い永い時をかけて形を変え、様々な場所や物や生命の中を循環し続けるサイクルは、ごくごく短い時間の中で見れば、川の流れのように一方向に流れているようにも見えるし、もっと長い時間の中で見れば、ひとつの海の中で寄せては返す波のようにも見え、あるいは地球全体を循環する水や大気の動きのようにも、宇宙全体をめぐる物質の動きのようにも見えます。

そういう波のようなゆらめきは、自分の中にも、自分を取り巻く周りの物の中にも、自分と周りの物との間にも絶えずあって、自分や道具も、周りの物もあらゆるものも、途切れることなくつながっている中で、共に揺らめいているのでしょう。

何かと騒がしい意識がようやく静まり返ったその奥で、光に満ち溢れ、輝きながら波打ち、ただただ安らぎに満たされている「何か」。
ゆらめきの中で、まるで夢中になって波乗りを楽しんでいる子供のように、ただただ喜びだけで満たされている「何か」。

形を溶かし、姿を溶かし、言葉を溶かし、自分を溶かし、呼吸を合わせてそのゆらめく波間にゆだねてみる。
ゆらめきどうしが合わさるように、一瞬でも収まるべき場所に収まっていくことを感じるとき、このゆらめきの中にあるものを、ずっと感じていたくなります。
どこまでも繋がっているゆらめく波の先にあるもの。決してたどり着けないとは知りつつも、それでも知りたくもなり、見たくもなります。

自分の中にもある、この波打つゆらめきが本当のところ何なのかは分からないけれど、光と調和、安らぎと喜びに満ちたこの「何か」が選択していくものが何なのか、波の合間、せめて自分の生き死にの狭間の時には、あぁ、そういうことだったのかと思えるように、人としての生ある間の後半戦もゆらめいていたい。

Photos from Metal NEKO's post 12/04/2024

先日、3月30日に、神楽坂にあるてならい堂さんにて、フライパン体験会を開催いたしました。
鉄のフライパンの使い方やお手入れ方法など、気になっていることや分からないこと、ハードルに思われていることなどありましたら、いつでもどうぞお気軽にご相談ください。

また、お使いの鉄のフライパンについてのメンテナンスなども承っております。
ずっと使っていたけれど、焦げついてきてしまったり、錆びついてしまったり、使っていない、使わなくなってしまったなどありましたら、こちらもご相談ください。
メンテナンスすればまた新品同様に生まれ変わり、また何十年と使えるようになるかもしれません。
どんな道具でも、使う方それぞれに思い入れのあるもので、末永く付き合えるものに出会えれば、作り手の一人としても嬉しく思います。

なお、フライパンの制作体験の4月、5月開催予定は以下の通りです。

Metal NEKOにて募集中の制作体験
4月13日(土)  満員
5月18日(土) 募集中

てならい堂にて募集中の制作体験
4月20日(土) 満員
5月25日(土) 満員

詳細はサイトのワークショップのページをご確認ください。

12/03/2024

フライパンの制作体験、4月、5月の日程追加となりました。

Metal NEKOにて募集中の制作体験
4月13日(土)
5月18日(土)

てならい堂さんにて募集中の制作体験
4月20日(土)
5月25日(土)

お申し込み、詳細はサイトをご確認ください。

#鉄のフライパン   #フライパン  #制作体験  #ワークショップ   #暮らしの道具  #てしごと

Photos from Metal NEKO's post 22/02/2024

フライパンの制作体験、2月から再開しております。
毎月2回ほどの開催予定ですが、いまのところ5月分までお申し込み受け付けております。
詳細やお申し込みは、サイトをご確認ください。

#鉄のフライパン #ワークショップ #制作体験

Our Story

鉄を熱し、打ち鍛え、形作る。

長い歳月を共に重ね、時の流れも思い出も、

共に刻み、共に歩めるような、そんな道具であるように。

誰もが描いていく、暮らしや人生という名の「作品」。

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いつまでも使い捨てては買い替え続ける、そんな暮らし方をそろそろ見直したい。そんな方に、鉄のフライパンはお勧めです。自分の中にも、変わらずにある大切なものが何かあるように。暮らしの中にも、何十年と使い続けることのできるものがあってもいい。もし...
アイアンのベルの音
月下の風鈴 (ショートバージョン)
月下の風鈴 - 中秋の名月の下で -